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夜間飛行訓練Part2とFlight Service Station、Aviation Weather Centerなど

2017/05/07

今日は前々回の夜間飛行訓練の続きを少し投稿したいと思います。

前々回の投稿Lighting SystemのHIRL、MIRL、LIRL、REILについて投稿したところですが、これは一体なんぞ?というところです。

まずHIRL、MIRL、LIRLについて、明るさが違うだけです。High Intensity(高明度)、Medium Intensity(中明度)、Low Intensity(低明度)といった感じです。なので飛行場によってはLIRLだけだったりするとちょっと暗めな感じです。MIRLだとこんな感じの明るさです。

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低いLIRLだとこうなります。

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REILだけはちょい違います。なぜならRunway End Identifier Lights(REIL)という名称なので、滑走路の終わりはここだと示すためのLightsだからです。上の写真だとRWY20へ進入していますが、反対側のRWY2にはついていて、点滅してRunway Endを知らせてくれる灯りです。

前述したとおり、Radio Controlで灯りをつけたり消したり出来るのですが、主にはその飛行場や空港の時間外でTowerや※FSSに人がいなかったり、Non Tower空港の時間外運用などのためにつけられています。

※FSS=Flight Service Station

 

ここでFlight Service Stationについて、アメリカで飛行機を飛ばす上で非常にお世話になる場所なので説明したいと思います。

主にはパイロットに運航関係情報(空港・無線航法施設や天気・ウェザーブリーフィング、NOTAM、Flight Planのオープンとクローズ、PIREPsのファイルや他機のTraffic Advisaryなど)を提供・支援してくれるサービスを受けられます。ただし管制官などのATC(Air Traffic Control)では無いので管制承認や許可などは出せません。

カリフォルニアではサンフランシスコ周辺で訓練していましたが、このあたりのFSSはコールサインを「OAKLAND RADIO」というFSSが運用されています。

管制の承認・許可をFSS経由でもらうことは出来ます。昨今はコストダウンの影響で民間のロッキードマーチン社に業務委託されていたりします。カリフォルニアのFSSは今年は4つですが、統合されるような話しもでているようです。

 

※グアムで訓練する場合は少しやり方が違います。

 

https://www.1800wxbrief.com/Website/#!/

lockeed-martine-fss-flight-service-1800wxbrewf

 

Flightする上で必ずお世話になることは言うまでもありません。最近では無人航空機(ドローン)のNOTAMとしてDROTAMというものが出されており、数が膨大な量で確認するのが一苦労という状況でもあります。日本でもドローンNOTAMは毎日どこかで必ず出ていて、高度こそ低いものの至るところでNOTAMが出されているのですが、パイロットからドローンを見たという報告はほぼ無いので、この期間に飛んでいるのか結構疑問です笑

あまり航空法を知らないまま飛ばしている方が大勢を占めているのではないかと思いますが、飛行機が飛べる高度まで上がってくる高性能機も出てきているので、これからの訓練中は少し気に留めておこうと思います。

これはAGUA DULCEというNon Tower空港で今現在出ているDROTAMです(紫色の丸い円の部分)

drotam

高度が「From SFC(Surface) to 1200AGL(対地1200フィート) 」とありますので、北東風の時の滑走路使用中にTraffic Pattern近くで上げているということになりますので注意が必要かと思います。実際に上げているのかは別として。

Weather Breifingの時に様々な天気も飛行前に調べるのですが、必要な天候情報が見やすいサイトがあります。

NOAA(アメリカ海洋大気庁) Aviation Weather Center

ここでは現在の天候情報をリアルタイムで確認することが出来るサイトです、感覚的に操作できるので良く考えられたサイトだなあと参考にすることもたまにある程、良く出来ています。チェックボックスの項目をクリックすれば、地図上に衛星画像やレーダーによる降水情報、METARやPIREPs情報が出ている地域が枠線で表示されるなど現況として一緒に見ることが出来るのです。日本の気象庁でも出してほしい。。。

awc

 

ただグアムについてはMETARやTAF、TFRなどの情報ならいざ知らず、降水の情報がAWCからだと情報が取りづらいです。

なのでNOAAのNationalサイトに戻ってから周辺のスコールの状況などが見れるアンダーセン空軍基地のWeather Radarを確認した方が見やすいかなと思います。まだ使い方にあまり慣れてないので、訓練しながら良い使い方が無いか探っている最中です。

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今日はここまで、次は無線航法(Navaids)について投稿しようと思います。

 

 

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