日本に接近している非常に強い勢力ということで
連日ニュースや気象予報で取り上げられていますね。
雨、風、ともに強いことから非常に警戒されるべきものなのですが。
今日は台風21号について、現状予想されているものをベースに見ていきたいと思います。
まずは直近の天気図と衛星画像を見てみます。
気象庁ホームページより
なにこの台風の目、何か生き物がいるんじゃないかってぐらいはっきりしてます。どんだけ回転力あるのでしょう。
以上の通り
10月21日午前6時現在、天気図上では日本の南の海上を925ヘクトパスカルと非常に強い勢力になりながら
時速15kmの速さで北東進しています。
この台風の進行方向にはなんと間の悪いことに秋雨前線が停滞、南から湿った暖かな空気が台風から流れ込んでくる影響で
この秋雨前線もパワーアップして大雨をもたらしています。
現在のレーダーナウキャストを見ると、こんな感じです。
本州の太平洋岸全般で、ところにより1時間あたり30㎜を超える雨量のレーダーエコーが観測されています。
今後の台風の進路予想を気象庁の発表から見てみると、紀伊半島方面、三重県尾鷲市の南東90km付近に23日午前3時には到達する予想ですが、大陸付近に目を向けてみると
AUPQ35 (アジア500hPa・300hPa高度・気温・風・等風速線天気図)(気象庁 高層天気図ホームページより)
さらに悪いことに大陸からは寒気をともなって赤い線で描いた気圧の谷(周りより低い気圧の部分が谷のように伸びている部分)が徐々に日本のある南東方向へ近寄ってきています。
冷たい空気は上空から重りのように地上へ降りてくる傾向にあるので、秋雨前線や台風が日本に近づくタイミングでピンボールみたいに台風に当たると
まあ台風に何かしら影響が出ることが予想されます。
日本に近づくタイミングで大陸から太平洋の方へ流れる偏西風(ジェット気流)に乗ると、これまたピンボールみたいに台風加速するので、状況によっては台風の行き脚が早くなるかもしれません。
現に米軍の台風予報では、2日前ぐらいまでは北海道方向へ進む予報だったのが、現在ではこのような感じです。
USNO Navy Mil Joint Typhoon Warning Center
一番上陸点に近い部分でも23日の午前3時で風速75(KT)ノット、突風成分90(KT)ノット
メートルに直すと大体半分なので
37メートルから45メートル、陸上部では海上部よりも吹く風は若干弱まるので
それでも30mぐらいは吹きそうですね。
実際はこれより少なかったり、多かったりするのですが、それぞれに10m幅を持たせても
最低でも風速20m以上は暴風圏内では吹くのではないでしょうか。
23日月曜日の通勤時間帯はほぼ直撃のコースでしょう。よりにもよって午前中から。
日本に近づけば近づくほど、上空の気流の影響を受けて予報が変わる可能性は十分あると見えるので
ここらで潔く切り返して真東へ行ってくれたら
わざわざ家の窓に十字にガムテープを張って補強する作業をやらなくて済むのですが、いかがでしょう台風21号ランさん(笑)
もちろん昨日、期日前投票を済ませました。
10月だというのになんとも難儀なお話だと思いますが、天気ばかりは仕方ありませんね。
皆さま、どうぞ本当にお気をつけて。
間違っても暴風大雨の中、ちょっと田んぼ見に行かないでほしいです。毎年悲しいことですが。
本当に最新の天気予報を気にしながら、出来ることは早めに、備蓄できるものは早めにすませてしまいましょう。
さてさて、今日はここまで。