12月7日にチェックライドに合格してから、はや1か月半経過しました。
まだライセンスのプラカードがFAAから到着しておりません。一日千秋の思いでポストを開けていますが、太平洋のどの辺りにいるのでしょう?
まさかライセンスが来ないなんてことは、、、、いやいや!御冗談を!
幾らかかってるプラカードだと思ってるのか、そんなことが起きたら、軽く泣きますよ?(笑)
さてさて、本日は今までFAA自家用操縦士免許にかかった訓練費用について投稿しようと思います。
これまで掛かった日数や費用について、つけていた帳簿や家計簿、領収書から計算してみました。
あ、領収書で思い出したけど確定申告の準備早くしないと。。。毎年面倒ですね~。
ようやくこの記事を投稿できます。このブログを設立した大きな目的の1つに、カリフォルニアでの訓練を失敗したことから
当初の予定よりも大幅に訓練費がかさむことが想定されたため、こういう状態になってしまった時の分割渡航にかかる
日数や危険性について具体的な費用をもとに、ブログで情報提供して注意喚起していこうという目的もありましたから。
まず端的に分かるのは日数です。
これは全てユナイテッド航空のアカウントにデータが残っているので、すぐに計算することが出来ました。
2016年 カリフォルニア 44日
2016年~2017年 グアム 57日
計101日間
分割回数 8回
数字を出してみたものの、今にも頭を抱えてしまいそうな日数と費用が掛かっていることを改めて実感しています。
会社には感謝の言葉しかありません。一生懸命働いて返していかなければ。
どうしてこうなった。初手がまずかった。その一言ですね。
続いてかかった費用です。最初の渡米訓練の失敗、1回のチェックライド不合格、1回のスクールチェック不合格、ハワイからの
試験官渡航費負担分がアドオンされるので
かなり費用がかさみました。ハワイからの試験官渡航費は1回目も2回目も総額で2400ドルだったと記憶しております。
それを試験に参加するチェックライダースの人数で分担負担していく訳です。途中で参加者が辞退すると分担金が増えるリスクや
そのスケジュールで試験管が来れなくなるというリスクもあります。私の場合は6月、9月、12月と3回分が発生したので
チェックライドとスクールチェックに落ちた時は、マジで目の前が真っ暗になりそうな程、血の気が引きました。
帰国してからは節約の毎日です。それでも辞める選択肢など、後ろにはもう無かったのですが。
飛行訓練費総額 25,569ドル (フライト代 19,646ドル、座学代 3,425ドル)
渡航航空券費(8回) 6,063ドル (カリフォルニア1回 2,500ドル、グアム7回 3,563ドル)
宿泊費 3,254ドル (カリフォルニア44日分 2,200ドル、グアム57日分 1,054ドル)
食費 2,228ドル (カリフォルニア44日分 778ドル、グアム57日分 1,450ドル)
海外旅行保険代 1,700ドル (カリフォルニア44日分 1000ドル、グアム7回 700ドル)
AOPA Renter’s INSURANCE 1,195ドル(2016年10月末~2017年10月末まで)
※2017年10月にグアムは対象外と判明、ハワイと本土なら有効。絶句する。アメリカ合衆国の自治的・未編入領域の海外領だからといってグアム差別されすぎです。
総額 40,009ドル
※日本国内交通費、おみやげ別途
訓練開始当初の想定予算 30,000ドル 以内、理想は25,000ドル以内。
超過費用10,009ドル
と、相成りました。この結果が示すものはただ1つ。
1番最初に下見でグアムのフライトスクールを訪れて現状を確認していたにも関わらず
分割渡航の費用を恐れ、1回で済まそうとして、VISA申請などで多額の手続き料が発生する大手フライトスクールよりも1時間100ドルという訓練費用だけをみて1人しか日本人教官がいないスクールを選んでしまったよりも
機体数も複数あり、格納庫もあって、教官も何人もいて、座学をSkypeでも受けられて、現地や日本でのサポートもしっかりしていて、毎日飛べるようにスケジューリングをしてくれるPart61もPart141も持っているグアムのフライトスクールへ
最初から行って訓練していればよかった。
と、言うことです。。。
と、言うことなんですよ。。。
うがあああああ、頭抱えてもだえ苦しみタイムです。しかしながら、訓練を始める前はそれが最善と判断いたしました
なぜか?
大手フライトスクールは費用がかかるように見えて、ちゃんと訓練が進むのです。(進まなかった例も一部の消息筋から聞き及んではおりますが)Part61だけのフライトスクールだと行ってみないと分からない部分がある。それが飛行訓練に入る前には、留学したことも無い、右も左も分からぬ小生には分からんかったのです。貯金が貯まってるし、取れたら将来に生きるし行けるだろうという安易安直な無謀、ああ恐ろしや・・・あな恐ろしや!
なので、一括渡航中でも中断して帰る決断の選択肢を持つことは、途中で選択ミスに気付いて、これ以上の費用増大を防ぐ意味で
有効な選択肢でした。しかし明日の訓練からは前に進むかもしれない、これまでお金かかってしまったし、訓練費は他より安いから多少遅れてもカバーできるかもしれないという希望が、その判断の邪魔をする訳です。
ギャンブルの性質に非常によく似ています。
金額的には訓練費が100万を超えると、もう後戻りなんか出来ないだろうという感覚に襲われてた覚えがあります。
渡航前に手続きや入校料、宿泊費で50万近く払っているので。訓練開始20日もすれば100万なんてすぐ超えてしまうのですが。
デッドラインを100万にして、訓練中断してグアムへ行っていれば、150万は節約できたかなぁ。今となっては
たられば論ですが。
つまり、安かろう悪かろうだった訳です。フライト代19646ドルを総飛行時間94時間で割ると1時間あたり209ドルの計算になります。
1人で飛んだのが単独飛行とチェックライドの機長時間あわせて11時間ちょいなので、
残り83時間分が同乗ということになりますが、同乗で1時間あたりの費用209ドルはそこまで高価にはなっていないかもしれません。
最初のスクールが同乗訓練で150ドルだったので、その安価な部分が手伝っているのでしょう。いびつな時間付けをしたと思えば少しは慰めの意味も持てるかもしれませんが。
色々あって、訓練開始2016年3月、訓練終了2017年12月(技量的に全然終了して良い気がしませんが)
延べ1年と9か月の期間と、前述の費用をかけてお陰でライセンスと教訓を得ました。
不合格という恐ろしい挫折にも直面しました。
この金額を見ても、まだ訓練を続けようと思っているのですから、さらに恐ろしいものです。
ちなみに、チェックライドに合格してから最初に買ったものは
節約のために加入していなかった日本の医療保険と生命保険です(笑)
そうじゃないと毎月10万+賞与全額の貯金なんて不可能でしたから。
自費での飛行訓練はお金がかかります。
この記事を見た訓練前の飛行訓練に赴こうとしている方々が、とある平凡なサラリーマンがいて
パイロットの訓練をはじめて、こういう結果になりましたよーということを知っていただくことで
今後、皆さまがよりよいスクール、よりよい教官に巡りあい、飛行訓練を始められるための参考にして頂けたら
とても幸いです。
さてさて、今日はここまで。