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Private Pilot License (PVT) Check Ride 準備中

あ~~も~~どうして昔からこう期日が迫るまでに余裕を持って準備しようとしないのか。

分かりきった自分自身の性格とはいえ、こうも見事に毎度のように同じ状況を作り出すのは1種の才能なのではないかと自問します。最早深層心理ではスリルを楽しむためにギリギリまで引き付けている。そうに違いありません。

試験勉強、受験勉強、運転免許、就職活動。これだけ経験していればそろそろエキスパートかイグザムマスターになっていてもおかしくはない気がしますが、いつまでたってもルーキーな気がします。ある意味毎回新鮮な気持ちで臨めるか(笑)

そうそう人が簡単に変わるはずもなく、短時間多数タスク同時処理という状況に身をおくはめになっております。

Check Ride前の準備をしております。

もちろんそう簡単にCheck Rideが受けれる程、グアムの状況は好転していません。

以前投稿したようにグアム唯一の試験官さんは諸事情によりCheck Rideすることが出来なくなり、ハワイのFAAは現在ハワイ在住のDPE(Designated Pilot Examiner=委託指定試験官)の中からグアムへの出張が可能な人がいないか問い合わせを行っている最中とのことです。

日常会話英語がそれなりに出来ないとかなり難しいFAA職員試験官ではなく、DPE。つまり以前のグアムと同じようにFAAから委託を受けた民間の試験官から試験を受けられそうな状況は良い流れだと思います。ただし、Check Ride費用はDPEの希望する金額次第となるそうです。

当然、そこには民間委託FAA試験官さんがグアムへ渡航するための費用や滞在費などの諸経費分も入ります。恐らくは普通に現地試験官から受けるよりも高額な試験料になることが予想されます。

フライトスクールに問い合わせたところ、出張可能なDPEのリストがハワイのFAAから送られてくるのを待っているそうです。

1度の出張で多数の受験生を同時受験させることが出来れば、個々人の費用負担は軽減されることになるかもしれないとのこと。

ではもし他の皆さんと予定が合わせられなかったとしたら、出張可能なDPEがいなくてFAA職員試験官さんに変更になってしまったら。

悩みはつきません、こればっかりはどうしようもないことですが。これが本土だったらなぁとつい考えてしまう今日このごろです。

離島でのフライトトレーニングならではのリスクですが、そうそう無いだろうと思っていたら起きてしまいました。

世の中何が起きるか分かりません。

何が起こるか分からないことがもう1つ。

第3回グアム渡航訓練時もそうでしたが、まだグアム唯一のウェザーレーダーであるアンダーソン空軍基地のレーダーが復旧していません。

以前の渡航時は3日か4日後にはパーツが届いて復旧予定とNOTAM(航空情報)で出していたのに、もう1か月以上経ってます(笑)

軍基地施設なのに、こんな状態でいいんでしょうか。

実は某北の国との緊張状態が影響しているのかもしれませんが、よく分かりません。でもクロスカントリー行く時にルート上の降水状況や、戻ってきたときのグアムの降水予測が確認しづらくて困っています。

なのでクロスカントリー行く前にはテレビの天気予報と、衛星画像の降水分布(広範囲用なので大まかなものですが)で確認するしか方法がありません。

 

 

ちょうどこの時、フライトスクールにパートタイムで来ていた現地在住のKさんから良いサイトがあるよと教えていただきました。

Kさんは働きながら事業用を取得されて、いつかエアライナーになるのが目標だそうです。

英語のつたない自分にも分かるようにスピード合わせて話してくれるし。多分、あの感じだと分かりやすい英単語を選んで話していると思います。とても相手をよく見ているというか気遣っていただいてました。

現地のレストランオーナーがグアムに関する天候情報をまとめているサイトがあるそうです。

その名も「Jeff’s Pirates Cove Weather Pirate Head Quarters

 

自分「ジェフの海賊入り江?海賊なんですか?(笑)」

Kさん「いいや(笑) 彼はレストランを持っていて、さらにオーナーをやっている」

自分「え?レストランのオーナーさんがこんなに詳細に気象情報収集してるんですか?そのオーナーさんもパイロットだったりします?」

Kさん「いいや、彼は普通にレストランのオーナーだ。ただし彼の店の料理は普通ではなく、美味しい!」

自分「どこにあるんです?」

Kさん「タロフォフォだったかな?趣味でサイト作ってると思う」

 

スクールの教官に教わったことが無かったので、このサイト教えてもらった時はとても感謝しました。グアム付近をとてもよくまとめられている上にリンクも綺麗に作ってあります。

「Himawari-8」(日本の気象衛星)の衛星画像なんか項目別に細分化してリンクを作っている凝りよう!とても見やすい!

クロスカントリー当日はそのサイトの情報から西側に大型のレーダーエコーがありましたが西進しており、東側には発達しながら近づくレーダーエコーはありませんでした。

あの情報が無かったら、多分クロスカントリー飛行中はもっと不安だったと思います。

とりあえず少ない気象情報ソースが増えたのはとても良い経験でした。

 

そういえば今日NOTAMを見ていたら、またグアム島にTFRが出来ていました。相変わらずRitidian Pointの丸型TFRは消えずに残っています。

NOTAM Number FDC 7/0613 Temporary flight restrictions for Special Security Reasons

Altitude: From and including 2600 feet MSL up to and including 20000 feet MSL

4月16日の午後0時から23日の午後0時まで。

Operating Restrictions and Requirements(運航制限と要件)

No pilots may operate an aircraft in the areas covered by this NOTAM (except as described).

(ノータムによるカバーエリア内ではパイロットは航空機を運航させてはならない(記載されたもの除く))

Except as specified below and/or unless authorized by ATC:

(ただしATC(管制)により承認されているか、(NOTAMの)指定よりも低い(高度)ものを除く)

  1. All aircraft entering or exiting the TFR must be on a discrete code assigned by an air traffic control (ATC) facility.
  2. Aircraft must be squawking the discrete code at all times while in the TFR.
  3. All aircraft entering or exiting the TFR must remain in two-way radio communications with ATC.
  4. Guam CERAP, phone 671-473-1210, is the FAA coordination facility.

(1.すべてのTFRに存在又は入域する航空機は航空交通管制施設(機関)により分別コードを割り振られていなければならない)

(2.TFRにいる間は常に、航空機は分別コードをトランスポンダーにセットして発信し続けなければならない)

(3.すべてのTFRに存在又は入域する航空機は送受信できる無線機で管制官と通信設定し続けなければならない)

(4.FAAの調整先機関はGuam CERAP(Guam Center & Radar Approach Control(CERAP))となる)

 

つまりこのグアム島TFR(Ritidian PointのXバンドレーダー配備箇所周辺のTFRは除く)は管制機関とコンタクトして通信設定を常にしていれば、飛行して良い空域ということです。

前回サイパンとロタへクロスカントリー飛行した際も通りましたが、グアムセンターにコンタクトしながら通過しました。

というかあの空域通らせてくれないと、とても困ってしまいます。

Ritidiann PointのTFRだけは有効期間中、範囲内に入ってはいけません。NOTAM発出理由が

DUE TO CONTINUOUS MIL ACT WI DEFINED AIRSPACE WHICH CREATES A SERIOUS SAFETY HAZARD TO AVIATION

「指定範囲内は継続した軍事行動の空域であり、かつ航空機へ安全上深刻な危険を作り出すため」となっています。

聞くところによると、弾道ミサイルを探知するのが主な用途のXバンドレーダーですが、その出力はレーダーが作動中にレーダー波上に航空機が位置すると、中の人は大変な状態になるそうです。

どのように大変な状態になるのかは、まだ知りません(笑)

つまり、とてもヤバイのです。

 

日本にも青森の米軍車力通信所と京都の米軍経ヶ崎通信所の2か所に配備されていて、それぞれ飛行制限空域となっています。

同じXバンドレーダーだからか、制限高度が同じです。SFC~FL190。つまり地表から高度19,000FTまでです。

日本のは半月状になっているので恐らくそちらの方向にしかアンテナが向かないのでしょう。

 

 

 

日本で「制限空域」と名がついたところは2017年4月15日現在、上記2つのレーダーサイトの他に福島第一原子力発電所(周囲3キロ、高度SFC~5,000FTまで)の3か所のみです。Xバンドの制限空域はAIP(航空路誌)に情報を載せていますが、福島第一のみAIP SUP(航空路誌補足版)での公示となっています。多分いつか影響が無くなった時に解除するためにSUP扱いにしているのでしょう。

余談が過ぎました。

とにかくCheck Ride前に必要な情報を全て整理して、万全の体制で臨む必要があります。

これまでにかけた大金を無駄にしないためにも、一意専心。気合いを入れて臨みたいと思います。

さてさて今日はここまで。

 

 

 

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