チェックライド

今回のチェックライドについて-Part3-(当日オーラル試験編)

最近年末ということもありますが、日本でのフライトクラブ探しや時間付けの訓練先の調査に奔走しております。

同時にライセンスがいつ到着してもいいように、日本のライセンスへの書き換え申請書を購入したり、ライセンス用の顔写真を撮影してもらったり、住民票を取りに行ったり、なかなか忙しいです。

それはさておき

前回に引き続き、チェックライド当日の試験について投稿しようと思います。

まずはOral Exam(口頭試問)から始まりました。

What is the privileages and limitations Private Pilot.What is (that) allow to you?

Reason Why do you wanna cirtficate?

What is recent flight experience for carry the passengers.What about a night?

まずは前回の内容と近い質問からでした。というよりも試験内容を規定しているAirmen Certificate Standardsで試験するべき内容が規定されているのですから、同じであって当然なのですが、1度落ちた恐怖心は最初からまったく違う内容が来るのでは無いかと警戒してしまっていたのです。

Fly only for pleasure,Charity Flight,Towing Glider,Demonstration flight by aircraft business man with over 200 hours flight time,Search and Rescue flight conducted by Government Organization.and Cannot be paid less than pro rata share,Cannot be Carry the passengers for compensation or hire.Within preceding 90 days,must have done 3 takeoffs and 3 landings.Must have done 3 takeoffs and 3 landings,but landing is Full stop.

と、教官や他のフライトスクールの方に教えていただいた答え方や、Oral Exam Guideに載っている解答例から、このあたりは答えることが出来ました。

ちなみにOral Exam Guideはこんな本です。この本の内容を全部覚えることが出来れば、まずOral Examは受かると何人かの方から教えて頂きましたが、読んでいるだけでも今まで習ったことがうまくまとまっているので非常に役立ちます。


Private Pilot Oral Exam Guide: The Comprehensive Guide to Prepare You for the FAA Checkride

しかしながらこの本の欠点として

何度も何度も開いていると、ページが背表紙から外れてしまうという脆さではないでしょうか?

日本の本よりも製本があまりよろしくありません。洋書ってこういうものなのでしょうか?

全部覚えるのは時間的に間に合わないので、簡潔に答えられる部分は教官や他のフライトスクールの方から教えていただいたペーパーパケットを覚えて答えられるようにして、良く出る部分のうち解答方法がやや専門的な部分はOral Exam Guideからページを選別して重点的に言い回しで覚えるように、それぞれミックスして覚えるようにしていました。

部屋で何十回も同じ解答を見て読んでを繰り返し、覚えたら口が覚えるように何度も何度も時間がある時につぶやくようにして覚えていきました。次の日にこれはもう言えるようになったなと思って次の問題を覚えると、3日後には覚えたはずの問題を言おうとすると少し忘れていることがあるので、また繰り返し見て読んで覚えて暗唱するを繰り返します。

まるで役者がセリフを覚えるように、呪文を唱えるように。チェックライドは試験官に見せるためのショーなのですと、ある方から教わりましたが、なるほどOral Exam Guideはその台本になっている訳なんだと思ったことがあります。付箋を貼っていくと、すぐに開くことができますが、次第に幅が足りなくなって少しアングルを持たせて、なんとか全部見えるようにしています。

 

 

あなたがフライトする時に所持していなければいけないものは?

では飛行機の場合は?フライトする時に備えていなければいけない書類は?

あなたはMedical Certificateは持っていますか?

では飛行機のMedical Certificateは何になりますか?

 

これは言われて一瞬?思いましたが。なるほどInspection(検査)のことを言っているのかとすぐに理解できました。

なのでAV1ATESの問題のことですね。それぞれ下記の通り

・Annual Inspection(年次点検)

・VOR Reciever Check(VOR受信機点検)

・100 Hours Inspection(100時間点検)

・Airworthiness Directives(耐空性改善通報の有無)

・Transponder Ceck(ATCトランスポンダー点検)

・Emergency Location Transmitter(救命無線発信機の点検)

・Static Systems(Altimeter) (静圧系システム(高度計)の点検)

の整備点検のことです。ここで前回のOral Examで混迷を極めることになったAircraft LogやEngine Log、それにPropeller Logの説明があったのですが、さすがに前回の反省から無難に解答することが出来ました。

それぞれに有効期限が違ったり、事業用の機体なら点検が必要など点検条件があるのですが、そこも問題ありませんでした。

Yes, so what's about annual Inspection?

where is annual(Log)?

what's about 100?

what's about 100 hours Inspection due?

What is tacho time now?

前回はここでストップしてFAR/AIMやら、他の書類やら見て混乱しているうちに時間切れになりましたが。

今回は調子良く進んでいます。これもある人に教わりましたが、チェックライドの解答は教官から投げかけられたら簡潔に答えを繰り出せるように、まるで卓球でピンポン玉を交互に打ち返すラリーを繰り返すように、リズミカルに進むと試験官の心象も良いとのことでしたが、この流れは自分でも気持ち良い進み方でした。

OK, so today where we going?

(Tinian!)

ここで本日の行先について聞かれました。今回はテニアンまで片道の行程のみを用意しています。そしてその次から実際にテニアンへ飛行するにあたっての口頭試問、シナリオベースでの試験形式になりました。

How many radios has airplane?⇒ (Two!)

If No 2 Radio does't work,do we need it?⇒ No,we have No 1 (Radio)

Why we need No 1 ? Why we need Radio?⇒ Because, Agana Class D Airspace need Two-way Radio Communication.

OK!

So, No 2 Radio doesn't work , we have to turn off? ⇒ Attach INOP seal, and pull circuit breaker Radio No 2)

So, Fuel gauge does'nt work, can we still fly?⇒ No

why?⇒ Because,Fuel gauge equipment need VFR Flight.

 

 

その後は今日のルートについての説明と、途中の空域と最低限の気象条件について聞かれました。それぞれロタ島、サイパン島、テニアン島、グアム島すべての管制空域と途上の空域です。特にClass Eはどこから始まるのか?Class Gはどこからかなど聞かれました。あとは途中のNorth Field、いわゆる現在はクローズになっている空港について聞かれました。

North Fieldの話しになると、試験官Bさんは突然「この空港は昔どんな用途で使われていたか知っていますか?」と聞いてきて

ん?試験の内容ではないような、気がしましたが知っていたので答えました。

「はい。第2次大戦中に使われていた軍用空港でボマー(爆撃機)のB-29などがいた主要基地だったところです」

「良く知っているね。ここは戦場だった。それも激戦地。たくさんの人が亡くなった。今では違うけど、それは知っていることはヒストリカルでとても大事なことだ。本当に。」

さすがに元軍人さんです。色々と教えていただきましたが、言葉に重みがあります。他にも色々と聞いてみたくなりましたが、今は試験中のため、こちらからの質問は極力控えることにしました。

空域に関わる問題は、グアムだけにとどまらずハワイのVFR Sectional Chart(有視界飛行区分航空図)でも全部答えられるようにと万全を期していたので、良く解答できました。

 

How long is it gonna take us to get a tinian?⇒ 1hour 09minitus)

What's altitude choose?⇒ 9,500FT)

Why so high?⇒ Because,can reach radio,and further visibility,save the Fuel mixture lean,and Time for equip Life jacket if emergency occur.

Can we get Gas here(Tinian)?⇒ No

シナリオベースに入ってからは、事前に用意したNavigation LogやWeight & Balance Data、Check Listを一緒に見ながら質問に回答していく形式になりました。それぞれはすぐに答えられる問題ばかりで助かります。

残りの項目では、もし飛行中にRight Side Magneto Malfunctionに陥った際の対処について聞かれました。

日本ではいわゆる片方のマグネトーが故障して、もう片方のマグネトーだけで飛んでいる「片マグ状態」の時のことです。

この時は少し答えに窮してしまいました。試験官のBさんから「飛行中にエンジンRPM(回転計)が100落ちた、何が起きた?」

と質問されたのですが、Carburetor IcingやMagneto、それに一瞬Spark Plug関係のDetonationも頭に浮かんできたのですが

簡潔に答えるためにはざっくりと全部含めた言い方がいいだろうと思い、こう解答しました。

 

Suddenly Engine goes down 2200(still flying),What we do?

(Return to nearest Land Airport, and do the Precautionary landing Emergency Checklist(With Engine Power))

Ok, What’s wrong the Airplane?

(Uh…,so maybe Fuel problem or Engine problem)

「恐らくエンジンか、燃料系統です」

「ふむ、エンジンか、燃料か。・・・で、どっち?その時何をするべき?」

ここから少し質問攻めにあいましたが、何度か質問の意味を確認しながら、チェックリストを使って対処することを説明しながら、恐る恐る手探りで解答していくと、ようやくOKがいただけました。

と思ったら、今度はその状態でロタ島とテニアン島のまったく中間地点でその状態だった時

どちらへ行くかの質問がありました。

シナリオベースなので、よりPractical(実際的)な解答として、途中にどの島よりも一番近い陸地であるGoat Island(ゴートアイランド)があるので、完全なEngine Failure(エンジン停止)に陥っても、陸地にForced Landing(不時着)出来るGoat Islandのあるテニアン側へ向かって飛ぶことを説明しました。以前のソロクロスカントリーの投稿で、朝日に囲まれた島影のことについて投稿しましたが、あの島のことです。

その後はこの機体の性能、やMaximum Take off Weight、HypoxiaやHyperventilation、Alcoholと、続けてHuman Factorの質問が続きます。

この辺りはいつも飛んでいれば覚えているような性能面の問題ですし

Human Factorに至っては、Oral Exam Guideの中身から話せることが出来ました。

 

解答している時に思ったのですが

「あれ?今は答えられてるけど、前回のOral試験で落ちたショックで猛勉強してなかったら見てなかった問題結構多い気がする。9月にスクールチェックで落ちた時、もしチェックライド受けてたら、またOral試験で落ちてたのではないだろうか?」

「・・・」

(まあ、今は答えられているから、良しとしておきましょう(笑))

 

1通りのOral Examが終わるのに大体45分か50分ぐらいです。意外と短め?

最初に試験の概要について説明された時間を考えると、実質試験官BさんのPrivate Oral Examは、テンポよくリズミカルに答えられたのも寄与してか、40分程度だったと思います。

途中、小話やそれ以外にも飛行に関する細かな質問はありましたが、機体を飛ばしていれば必ず確認すること。または分かることなので答えやすかったです。

そして最後に、本日のフライトについてのブリーフィングに入りました。

離陸時の想定、各種課目の入り方、気を付けるべき点などなどです。

That' All. Any questions?

(No, Sir.)

You are ready?

(…Yes.)

Make sure?

(Yes!)

OK! Flew after, Talks to about temporary certificate or notice of disapproval or discontinuous.

このような感じで進み、ありがたいこと無事にOral Examが終了しました。手応えも十分あるので、あとはフライトチェックだけです。

次回はフライトチェックについて、投稿しようと思います。

さてさて、今日はここまで。

 

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