気象 空港・飛行場

雨と積乱雲、少し三沢基地

今の時期、日本の天気は秋雨前線や台風で不安定。仕事をしている人、特に外回りの営業さんなんか、ただでさえ仕事に集中したいのに途中で雨に降られた日なんかは気分が下がるのではないでしょうか?折り畳みすら重く感じてしまうかもしれません。

そんな中、買い物中に突然の雨に降られ、やむなく傘を購入した人やお店が無くぬれねずみになりながら雨宿り出来る場所へ走った経験がある人は少なくないのでは?

そんな出かけるちょっと前、見ておくと雨を回避できるかもしれないサイトがあります。かつ精度が良く無料です。

仕事で知りえた航空気象の世界、実際の現場でも使用されているツールで不安定な天気でも少しでも雨に当たりたくないあなたへ。

 

1時間先までのどこで雨が降るかもしれないかを知りたい時

気象庁 高解像度降水ナウキャスト

今後の降雨の動きを予想値ですが5分単位で見ることが可能です。今現在台風16号「マラカス」が東海方向から関東へ向けて進んでいる状況ですが、ご覧のように所々隙間があります。この隙間にある程度余裕があれば、隙間時間にちょっとした用事を済ますことが出来ます。ただ予報値ですので、たまに現況にそぐわない方向へ動いていることがあります。そんな時は1時間前から見れるプレビュー機能で降雨が実際にたどったルートを見て、今後はこちらに動くだろうという大体の目安として利用することもできます。夏の季節など、気温が上がってくると入道雲(積乱雲)が突如発生して局地的に激しい降雨・雷雨に見舞われることもあるかもしれません。時として竜巻も発生します。そんな時にも積乱雲はどの程度発達しているのか、降雨量や発雷、進行方向などを調べて早めの対策を取ることが出来るツールが高解像度降水ナウキャスト。

 

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また、6時間先までの大まかな降雨予想を見るには気象庁の解析雨量というツールを使用しています。

 

私は仕事中の、特に夏場はこれらの画面を数分~数十分に1回は見ている程です(笑)頼りにしている訳です。それほど航空機にとって危険な存在が積乱雲なのです。

夏場の積乱雲は本当に突然できたと思ったらこちらの方に向かってきてしまうことがよくあるので、運航中の近くにいる航空機へは気象情報を無線で提供していたりします。訓練中に降雨が起きている現場を上空から見た時、雲の下にそこだけ灰色のスクリーンが下りている感じに見えます。なので雨が降っていれば大体上空でも見て分かるのです。

他にも空港気象ドップラーレーダーからの情報と合わせたりしながら、今後の動向を注意深く観察しているのですが、一番まずい状況は空港や飛行場の直上で急発達する場合です。積乱雲の下には急激な下降気流が発生しているので、飛行場に近づくと突如今までとは違う方向へ風向きが変わることがあります。急激な風向変動などがあると航空機の運航、特に着陸時は低速低高度なためとても危険です。着陸時に起きると危険なものに積乱雲から噴き出す風がもたらす初期突風などによるウインドシア(風向きが急に変わる現象)、それに局地的に発生するマイクロバーストなど、着陸中の航空機事故の主要な原因の1つとなるものがあります。小型機なんかは積乱雲の中に入るというのはまず自殺行為です。1度入ってしまえば物凄い上昇下降気流や雷、ヒョウやとてつもない低温などにさらされ、機体ダメージはもちろんアイシング(機体に氷が付着すること)によるダメージも発生することでしょう。またはコントロール困難になります。2年前のインドネシアで発生したエアアジア8501便墜落事故では当初レーダーの記録から高度が急激に変動していたため、積乱雲が原因ではないかと報道されていました。最終報告書によるとラダーシステムの障害から警報が発生、ロールし始めた機体を制御しようとしたパイロットがオートパイロットを切るも、なぜか失速警報が鳴る中、機長と副操縦士は操縦桿をそれぞれ逆の方向へ目いっぱい操作。機長は失速しないように操縦桿を押し、副操縦士はその逆へ引きという話だそうで。システムは機長と副操縦士による「DOUBLE INPUT」のため昇降舵は中立のままで失速し続けたまま墜落に至ったという報告らしいですが。レーダーやFDR(フライトデータレコーダー)の記録上はということらしいですが。今だに信じられません。操作自体はあったことだとしてもパイロットの意図とは別にやらざるを得ない状況に追い込まれていたとしたら。

話が逸れましたが、夏の風物詩ともいえるあの入道雲の正体はとてもとてもヤバい奴だということです。台風なんかは積乱雲の寄り集まったものですし。

ちなみに三沢基地の航空祭で帰投するC-1を撮影したのですが雨が降っている中、滑走路を走るとこんな凄い水しぶきが尾を引きます。滑走路が雨で濡れるとブレーキの利きが悪くなります。あとは普段よりもタッチダウンする時の音が少し和らぐ位ですかね。教官から「こんな日のランディングは静かだから、上手く着陸した気になれるでしょう(笑)」と言われたことがありますが、あれは確かにそう思いました(笑)

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この時はC-130も離陸していったのですが、見事にプロペラ後流が雨で見えています。この時はちょうど三沢基地付近に線上の強い降水帯がかかっている時間で物凄い土砂降りでした。

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また機会があれば三沢にも行ってみたいものです。F35Aが配備されたらちょろっと見に行こう。

以下、その当時の写真を気ままに紹介です。

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明日も仕事なのでそろそろ、次回は航空気象に欠かせない気温について投稿したいと思います。

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