先日、東京で雪が降りました。
なかなかの降雪量でしたが、まさか自分の通勤経路がこんな風になるとは思いませんでした。
ほんとに東京なのでしょうか?どこですかここは?
通勤している人がシャベルを持って除雪しながら進んでいる光景は、生まれて初めて見ました。
そして思いました。なぜ自分はシャベルを持って来なかったのだろうと。持ってくれば良かったと。
長靴を頼りに息を切らしながら歩きます。会社への道のりが長い。
とても美しい雪景色に見舞われた東京でしたが、その東京を空から見てきました。
搭乗したのはスカイマークのB737ー800です。羽田から神戸を経由し、長崎へ飛びながら各地の雪の様子を見てみます。
羽田空港国内線ターミナルからの出発です。
いやあ、この日は冬の晴れ渡る空でした。まさに快晴。
機内に入ります。
まずは座席のイメージをご紹介をば。ベージュやホワイトでまとめられたパッセンジャーシートは
なかなか清潔感があって良い感じです。視線を上げると前席のヘッドレストにかけられたカバーにホームページへ誘う気まんまんのキャッチコピー文があります。正面を向けば必ず見えてしまう。うーん、元広告サークル所属員としては感心してしまいます。
ついでに割引コード付きのQRコードものっけてみては、どうですか?スカイマークさん(笑)
次にポケットに挟まっていた安全のしおりを見てみます。
英語と日本語、それに絵柄でよくまとめられています。
ちょっと字が小さい気もします。
お次はスカイマークの機内誌です。
さてさて、離陸に向けて動き出しました。
お隣のボーディングブリッジには東京オリンピック2020の広告が見えます。
ふと下を見ると、エンジンのカウリングのところに興味深い表示を見つけました。
B737-800型機では、エンジンが回転している時にこの赤い範囲には近づくなという意味だと思います。
メートル法だと、4.2m。フィートになおすと14 Feetですね。
横に書いてあるのはSTARTER OVER RIDE? オーバーライドしてマニュアルでスターターを回すということでしょうか?
マニュアルの時はMUST BE PRRESURIZEDとも。
今回は羽田空港のD滑走路から離陸する様です。前方にJALのB777の機体が見えてきました。
この機体の尻尾がちょうど見えていますが、この部分で似ている機種の判別ができます。
ここが尖っている形状がB777。ここが丸い形状になっているのはB767です。
ちなみにメインのランディングギアが3列なのがB777、2列なのがB767です。
それと。。。あと少しあるのですが話題が脱線しそうなので割愛します(笑)
この機体も後に続いてタキシングします。JAL機も次のタキシーウェイを曲がります。
追いかけて続いていくのですが
え?
いやいや。
旋回するの早くない?!早すぎない?!近い近い近い!
あちらのテールと、こちらのノーズがかなり近い位置にあったのを窓から見て大変驚きました。
バックブラストで小さい機体のこちら側のB737が吹っ飛ばされないかなと、心配になるほどに。
こちらが乗っているB737の胴体とほぼ同じ直径を持つエンジンを持つB777です。その出力たるや恐ろしやです。
こんな近くをついていくのかと驚きました。
もうちょっと間隔とっても良かったような。でも超多忙を極める羽田空港のこと。管制指示でもあったのでしょう。
ほぼ1分か、あるいは45秒間隔で離着陸が行われているような大空港の仕組みがちゃんと維持されているのも、日夜緊張にさらされている管制官たちの努力の賜物以外の何物でもないなと感謝の念を持ちつつ、
いつの間にか滑走路05の端っこ。D1(デルタワン)でホールドショート。こちらの離陸順を待ちます。
北東方向の050度方向へ離陸したら、すぐさま右旋回で180度反転しました。東京湾アクアラインの換気塔が見えています。
反転が終わると、ちょうど羽田空港が全景で見える位置になりました。
やや!この機体のウイングレットにハートのマーク!
何度か写真に撮った覚えのある機体に乗っていることに、今さらながら気づきました(笑)
横浜のある南西側へ針路を取ります。途中、川崎の石油コンビナートエリア付近にさしかかりました。運河を挟んで東京湾側に
石油のタンクがたくさん並んでいる人工島が見えます。
ここは羽田空港のAIPの最後のページで公示されていますが、3000フィート以下で石油コンビナート周辺を飛行することは禁止されています。
お次に横浜が見えてきました。
画面中段、左側に大桟橋や横浜ランドマークタワーがよく見えます。
神奈川県の上空、ちょうど厚木基地の直上を通過して西の方へ上昇していきます。
途中面白い光景が見えてきました。
東京や埼玉にある調布飛行場、立川飛行場、横田基地、入間基地が前の日に降っていた雪が飛行場敷地内に残っているので
くっきりと飛行場の場所を分かりやすく見て取れるのです。
こんな風に。とは言え、何も知らない人がこの写真を見ても、どこが空港だかさっぱり分かりません。
なので上下2枚で表示してみました!はいこれ!
写真1(飛行場や基地名無しバージョン)
写真2(飛行場や基地名ありバージョン)
それともう1つ、面白いことに現在厚木基地の直上を通過しているのですが、ご覧の通り厚木基地には雪がほとんどありません。
少し離れるだけでもこんなに違うのですね。
そうこうしているうちに丹沢や大月、甲府盆地が見えてきました。どうやら南アルプス方面を飛行してダイレクトに神戸へ向かうようです。下の写真の中段右奥に見えているのが横田基地です。
こちらは甲府盆地と、南にあるのは本栖湖です。
このルートですと富士山の直上を通過するので、おそらく綺麗に雪化粧した富士山を見ることは難しくなるはずです。
ああ、残念。と思って下を向いたら、自衛隊の北富士演習場が見えてきました。そこかしこに雪が残っています。
加えてそこかしこに黒い穴?のようなものが。ここもAIPで公示されたR114という飛行制限空域です。
北富士がこの角度で見えるということは、富士山のさらに少し北を飛んでいるということですね。
ああああ!!雪化粧した富士山が撮りたかったのになあ!!残念!!
北側には河口湖もばっちり見えています。その手前が富士河口湖町、その手前が富士吉田市。
河口湖の奥に、見切れて見えているのが本栖湖です。
早川を超えて、南アルプスに差し掛かってきました。
聖岳が見えています。流石に連なる連山の峰々。雪化粧して良い被写体になっています。
下層雲が山に影を落としている状態ですね。写真の奥に見えるのは長野県飯田市の平野部です。
この先の恵那山を超えれば、次は名古屋です。
と、その前に機内サービスの飲み物と。キットカットが配られてきました。受験シーズンのこの時期ならではですね~。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
結構長文になりましたね。所々の写真を紹介していると、どうしても長くなっていけません。
え?そろそろ中断して、こないだみたいにまた次の投稿へ回すのかって?
またまた、ご冗談を!(笑)
数少ない当ブログの読者様のご期待を無下にするようなことは致しません。
ここまで前回の投稿から長い間ブログを放置しておいて、何言ってるんだこいつはと。ツッコミを入れてくださった皆さん。
大変申し訳ございません。その分がんばって神戸まで紹介します!例え今が深夜1時43分であったとしてもです(笑)
では次の地点をば!南アルプスを越えると、名古屋や岐阜などがある濃尾平野が見えてきました。
すると何やら、白い部分がくっきりと残った部分が下層雲の間から見え隠れしています。
これは、滑走路ですね。今乗っている機体が西へ飛行を継続しているので、東西方向に伸びた滑走路のようです。
濃尾平野で空港ということは名古屋空港か岐阜基地ですが、名古屋の滑走路は340度方向を向いているはずなので
こちらは航空自衛隊の岐阜基地ということになります。
あれ?じゃあ名古屋空港はどこだ?
と、思ったら真下にありました(笑)下層雲で見えずらいですが、よく見るとハンガーのところにKC-767が駐機しています。
ちょうど木曽川と長良川が平行に合流する上空に差し掛かりました。この近くに木曽川滑空場があるはずですが
さすがに見つかりませんね。積雪で田んぼが真っ白になっています。少し奥の川が揖斐川です。
段々と下層雲が増えて、地上が目視しずらくなってきました。
着陸に向けて、降下が始まりました。どこかの湖が見えますが、雲に入ったり出たりでほとんど場所が分からなくなりました。
地文航法の限界か。
降下開始から20分後、ようやく海岸線と港湾施設が見えてきました。どうやら神戸空港の北側を一度西側へ抜けてから
海のある南側へ飛んできて海岸線から海側に出て、神戸空港へ戻り着陸するようです。
あれ?これもしかしてIFRフライトをキャンセルしてVFRでトラフィックパターン入ってたりするのかな?
あとで調べたら下の写真は兵庫県加古川市の播磨町の港にある港湾施設でした。淡路島も通り過ぎてるから相当西側の方へ回った勘定ですね。
そして着陸してスポットインです。一旦乗客は全員降機します。
経由地のため、横を見るとすぐにリフュエラー(給油車)が横付けされていました。
神戸名物フレンチトースト、焼き立て!できてから30分以内
こんなに食欲を掻き立てられるキャッチコピーを見たのも久しぶりだなと思いつつ、
次の長崎へのフライトへ向けてしばし小休止です。といっても40分ほどですが。
次回はスカイマーク国内線(神戸空港―長崎空港編)を投稿したいと思います。
ここまでの長文というより長写真短文投稿をご覧いただき、ありがとうございました。
さてさて、今日はここまで。