C-130に乗ってみた
今日は小牧基地の基地祭で乗ったC-130について投稿したいと思います。
Lockheed C-130 Hercules(ロッキード C-130 ハーキュリーズ)
ギリシャ神話を読んだことがある方ならピンと来るかもしれません。
ゼウスの息子、ヘラクレスの名前から取られた名称です。
ヘラクレスの偉業や怪力から、大量の荷物を運ぶ航空機の名前としてはふさわしい名前かと思います。
また戦術輸送機のみならず、空中給油機、電子戦機、特殊作戦、近接航空支援用攻撃機など多種多様な仕様に改造されて運用されていて、その使い勝手の良さからも世界中に売れたベストセラー機です。1954年に原型機が初飛行してから、2016年までに62年経ってますから今でもアップグレードされた機種が様々な国で使用されてるということは、それだけ基本設計が素晴らしかったということなのでしょう。
航空機に知らない人でも映画やニュースでその姿を見る確率は割と高いのではと思う機体かと、個人的には思う航空機ですが。2013年に名古屋飛行場にある小牧基地で航空自衛隊が所有する機体の中を見聞する機会がありました。
外見は見たことあっても、中身を見る機会は余りない機首かと思います。
というわけでまずは外見はこうです。
これだけではどの位の大きさか正直分かりません。
ので
人の大きさと比べてみましょう。
はいこれ。
2階立ての家よりちょっと高いぐらいですかね。垂直尾翼はさらにその2倍はありそうなので4,5階立てぐらい分ですかね。
ちなみに航空祭の終了間際、各基地へ帰投していく機体が離陸していく中
C-130の上のハッチから人が手を振る様子を入間基地で見る機会があったのですが
なかなか景色の良さそうな光景でした。
こんな感じでしたね。
タイヤの大きさがダンプカーかそれ以上ありそうな笑
さてさて
その中身ですが、基地祭を見にくる人にはかなりの人気があるイベントのようで、特に家族連れとなるとお子様がたの矢の催促にご両親がやむなく並びたくない行列にしぶしぶ並ぶという光景が多数見受けられました。
そして当のお子様がたの中には並ぶ苦痛に耐えられず「オウチカエリタイ!!!」の大絶叫に
「あんたが言い出したんでしょ!我慢しなさい!」とお母上にお叱りを受けて涙目で並びを継続していたやんちゃ坊主も笑
ほほえましい光景ですが、確かに今日は寒い。
さっき買ったホットコーヒーがもう冷え冷えになるほど寒い。
さりとて並ばないと見れないので、早速行列の只中に並ぶことに。
ゆっくりと中を見る人が係の自衛隊員さんに巡回されていくので
1時間ほど並んでようやく中に入れました。
※プライバシー上、白枠を入れております。
格納庫3つ分以上は並んでいたので、はたから見ると凄い光景です。
さてさてその中身は。
上空でドアを開ける時のDoor Warning Lightsが目に留まりましたが、
その下のJUMP CAUTION、これは恐らくパラシュート降下される方向けなのでしょう。
流石は軍用機といった内装です。
軍用機といえばもうひとつ、特徴的な内装がありました。
壁面上段にびっしりと並ぶEmergency Kitや、整備点検用に使うのでしょうか?やたら足の長い梯子。それと乗員用ではなくパッセンジャー用のハンモックのような座席。こんな感じなら詰めれば普通に椅子があるよりも座れそうですが、ちょっと座り心地は嫌な予感がします。そして荷物固縛用のレールに据え付けられた金属金具。恐らく搬入した荷物を繋ぐものでしょうが、もし乱気流にあってこれにぶつかったら大けがするんじゃないかと思いました。
旅客機とは違う、まったく別の考えで作られた内部を見ると、こうも違うものかと驚いた記憶があります。
人が載るのだから、少しは利便性というか、そういう設備があるのかと思ったら、究極的に実用重視、というより実用のみが考えられた内装です。
そして奥に仮眠用か、はたまた傷病者用の病床的に使われるのか、簡易ベッドのようなものがパイプと鉄材で空中にぶら下がっています。
いやあ、これは凄い。
そしてコックピットは機体前方、上段のデッキにあたる部分にありました。
左側は恐らく旅客機のような乗員用の飲食物が収められているギャレーでしょう。入っているものはそれだけじゃないような気もしますが。
奥の席で手前側は乗員用?ロードマスター用?奥の席はパイロット用の席です。
さきほどの写真で機体上部から顔を出していた隊員さんは、恐らくこの写真の上部にあるハッチから身を乗り出していたのでしょう。
そしてトイレもちゃんとついていました。
こちらです。
これは、なかなか壮絶な仕様です。右側についているカーテンを使用する時は使うのでしょうが、トイレットペーパーホルダーが見当たらなかったので、多分持ち込みなのでしょう。
使わない時は後ろにヒンジが見えるので、足場が上に上がって通路の邪魔にならないようになる仕組みのようです。想像ですが。
という風になっていました。
なかな衝撃的なものでしたが、軍用機とはかくいうものかという良い機会でした。
さて、今日はここまで。