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クロスカントリー飛行 Part1 (グアム~サイパン~ロタ~グアム)
今日は初めてのクロスカントリー飛行について
先日導入したヘッドライト型カメラからの映像をキャプチャーして
航路上の天候や地形、計器表示や巡航中の様子、テニアンから上がってきたトラフィック(他機)を捉えた画像など
操縦者目線からの写真を紹介してみたいと思います。(224枚)
ルートは最初が巡航9500フィート、ロタ島、テニアン島、サイパン島
そこから戻りで巡航8500フィートのロタ島、グアムのアンダーセン基地の南側を通って(邪魔になるので反省点)グアム国際空港へ戻りました。
それではいってみましょう。

ロタ空港の上空9500フィートです。

ロタ島から先はしばらく海しか見えません。
まるで映画のメンフィス・ベルで見たような光景が広がります。小学生の時に見た時から実際に自分で操縦してこの光景を見るまでかれこれ20年かかった計算か。長かったな~

降下ルート上、雲が厚くなっているところにかからないように降下します。

降下中にテニアン島手前のゴートアイランドが見えてきました。その先にテニアン島も見えます。

雲層の下に入りました。

テニアン島の南側、Puntan Carolinus(プンタン・カロリナス)が見えてきました。

左を見ると手前のゴートアイランドが見え、大分降下したのが分かります。

2500フィート、さらに降下します。RadioでサイパンのWX(ウェザー)を入手します。

テニアン島です。

Navigation Logは飛行中にチェックポイントを通過した時間を書き込み、あらかじめ出していた次のチェックポイントまでの到着予想時間を加味して、実際に何時に到着するかを計算します。15時10分で次まで9分かかるならNEXT ETA15:19といった具合です。

チャート(航空図)で今どのあたりか確認します。

チェックリストに従い、燃料セレクターバルブがBOTHになっているかなど、着陸前にチェックします。

と、教官からテニアンから上がろうとしている機体に注意するようにとのこと。左を見ると丁度滑走路から白い点が上がったのが見えてきました。下ですが針路を同じサイパンに向けています。見失わないように左斜め下に見えるよう機体を右に旋回させて、降下を2500フィートで一時止めます。

サイパン島へのファイナルに入る目印、旧米軍飛行場のNorth Fieldが見えてきました。その先、右斜め前方がサイパンです。

下の写真の道路沿い、画像下側の道路沿いの家のすぐ上に見える白い点がトラフィックです。どうやら道路沿いにNorth Fieldまで北上して海峡を越えてサイパンへ向かうようです。

North Fieldの手前まで来ました。旧滑走路の輪郭が見えています。ここは今でも米軍が演習などでヘリコプターや軍用機を使用しているため、また前述のようにテニアンから上がってサイパンへ向かう機体のReporting Pointにもなっているので要注意です。

海峡側へ右旋回してサイパンのファイナルにのせます。この海峡の中間に来たらサイパンタワーに「Over Mid Channel」とReportして着陸許可をもらいます。

カメラ角度が下を向いてしまったため、サイパンのランディングが取れませんでした。
ちなみに洋上飛行となるため、通常のEmergency用のライフジャケットの他、後席にライフラフト(救命いかだ)と発煙筒をつみます。

もうそろそろロタ島ですが、雲に覆われて島が見えません。行先は晴れていて、下層は雲に覆われていないので進みます。

いきなりロタ島が見えてきました。無線航法装置のADFをセットしているのでこの方向にあることは分かっているので、故障してなければ大丈夫です。駄目ならグアムセンターにRequest Radar Vectorを要求します。

ロタ空港です。1度降ります。

あとは巡航6500フィートまで上げて、グアムへ帰投します。

グアム島が見えてきました。

グアムのアンダーセン基地です。本来この右側の島の外側を通ってTFRに入らないようにグアム国際空港へ進入するのが、アンダーセンやグアムから上がる機体の邪魔にならないので適切なのですが、初めてのクロスカントリー中の私にはそんなところまで頭が回らずこちら側から来てしまいました。反省点です。

すぐにグアム国際空港が見えてきました。TowerにRequest Full Stopを要求、指示されたライトダウンウィンドに入ります。

フラップダウン10度。

降りる前にファイナルの延長線上にトラフィックがいないか確認。

進入角3度を維持しつつアプローチします。

帰投してエンジンを止めた時は16時55分、実に3時間のフライトでした。シャットダウンチェックリストに従い、漏れのないようスイッチを切っていきます。

帰ってきました。
ここまでご覧いただいた皆さま、お疲れさまでした。
さてさて、今日はここまで。