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グアム飛行訓練ローカル位置通報点まとめと、グアムでのスカイダイビング

2017/02/13

今日はグアム飛行訓練を行う際、必ず覚えなければならないポイント。ローカルの位置通報点の場所をまとめてみました。

まずはVFRチャートを広げてみます。

 

これだけ見ると、確かに地名やReporting Point(位置通報点)を示すマゼンタ色のフラッグが書き込まれていますが、

往々にしてどんな空港・飛行場においてもチャートには書き込まれていない位置通報点が存在します。

それらが公示されるのは空港・飛行場の詳細が書き込まれているSUPPLMENTであったり、NOTAM(航空情報)であったり、またはホームページで脇の方にそっと書き込まれていたり、その空港のローカルルールとして所在する事業者に空港側から資料が公示されていたり、告知方法は様々です。

なのではじめての空港・飛行場に行く時は経験者にそのようなポイントが無いかあらかじめ聞いておくととても参考になるでしょう。なぜそのようなローカルで飛ぶ人しか知らないようなポイントがあるかというと、単純に管制官がスムーズに航空交通流をさばけるようにする。または騒音苦情が発生し、それらの地域の上を飛ばないように配慮して設定される場合など、理由は様々です。しかし知らなかったり、はじめて聞く地名で聞き取れなかったりしていると、管制官からしばらくあっちの方でホールド(空中待機旋回)してなさい!などと順番が後回しにされたりすることがたまにあります。もちろん他機と安全な間隔を維持するためですし、重要なことです。

グアムで訓練中、まだ10時間かそこらしか島内を飛んでいない訳ですが、まだ島の周りを飛んだのは昼間2回に夜間2回です。

昼間のフライトはグアムに転校してから慣れるのに必死で近くの景色しか見ていた覚えがありません。というか常にフライト中は不時着できそうなところを探しながら飛んでいるので、あの辺りに人気の無さそうな頃合いの空き地があるなぁとかなら記憶にありますが、地点名と場所がまだ頭の中で一致しないのです。

最近は便利な世の中ですから、Google Earthさえあれば、そんな場所をあらかじめ探して景色や地形、ビルディングの特徴を覚えておくことも可能になりました。

という訳で、一生懸命まとめてみました!

まずは全体像から、ほい!

(参照元:Google Earth)

うおお!ペイントで作ったから文字がつぶれて訳わかめ!

とりあえずこれだけの通報点があります。

とはいえ、北側にあるパティとリシディアンのポイントはTFRとアンダーセンの管制圏内なのでまず入りません。というかTFRなら絶対に入ってはいけないエリアなので入れません。

他にも、観光雑誌とかでも有名な地名がありますね。ココス島(Cocos Island)や恋人岬(Two-Lovers-Point)なんかは遊覧飛行のセスナがぶんぶん飛んでますので他機に注意するべきエリアですし、ジャンプゾーンはスカイダイビング機から投下されたジャンパーたちが自分の機体よりもはるかに高い高度から雨あられとジャンプゾーン目がけて降下してきますし。

このあたりはRUNWAY6Rから上がって右側へ旋回し、Right DownwindというTraffic Pattern飛行中のルートとちょうど重なります。まず自分の前の訓練中に残したGPSログです。6Rで北東へ上がってから右側に旋回してパターンに入ると、ちょうどバリガダの丘を越えた辺りですかね。航跡が乱れてるのは、、、まぁルートずれてごめんなさい笑

 

そしてこれがジャンプゾーンのある場所です。パラシュートマークが見て取れます。

ここでパラジャンやっているので気をつけなさいということですね。島のグアムでは北東側は空軍基地、南西は山。平地付近で市街地から離れていて、交通の便もよくて落とすならこの辺りしか無いのですかね?

ちなみにスカイダイビングの機体は常にグアムの管制塔(Agana Tower)と通信設定をしながら飛行していて、人を落とす時は通報してきます。

それに基づいてAgana TowerはTraffic Pattern飛行中の機体にはそこから離れるように事前に指示し、Jump Zone付近がSecureになったらスカイダイブ機に伝え、そこからジャンパーが降りてきます。下の画像はアメリカ軍の空挺降下ですがイメージとして載せてみます。2014年の横田フレンドシップフェスティバルの時ですね。

 

 

さてさて、その他の位置通報点を順にご紹介していきましょう。

まず南西側、米海軍基地のあるアプラハーバー(Apra Harbor)

 

次にキャメルロック(Camel Rock)

 

ココス島(Cocos Island)とイナラハン村(Inarajan)

 

リゾート地のあるレオパレス(Leo Palece)

 

パゴベイ(Pago Bay)とロックォーリー(Rock Quarry=採石場のこと)、それとジャンプゾーン(Jump Zone)

 

空港の東側、レーストラック(Race Track)。北側から帰ってきた時に空港が混んでいるとこの上空でホールドを指定される地点にもなります。

 

TFRがある限り絶対に近づけないリシディアン(Ritidian)ポイントに、管制圏通過OKをアンダーセンのTowerに出してもらえたら多分近くを飛べるパティ(Pati)ポイント。でもアンダーセンの周りは空母が入港してる時は艦載機のF-18やらE-2やら、空軍の爆撃機のB-52やB-1やら最近では北朝鮮がらみでB-2までぶんぶん飛んでいるので正直近づきたくない。

あ、そうそう。2回目のグアム訓練中に海上自衛隊のP-1が飛んできました。どこで聞いても特徴のあるターボファンエンジンの音がしてきたので、グアムでまさかなぁと思ったらP-1でした笑

演習で派遣されてきたみたいでしたね。

あの音とYS-11のエンジン音ならどこで聞こえても絶対に分かる自信がある笑

 

 

順番が前後しましたがタロフォフォベイ(Talofofo Bay)。イナラハンの北側、Practice Area Aの中ごろにある場所です。ちなみにココス島はPractice Area Bです。

 

そして空港近くの北西側にある2つの湾。タモンベイ(Tumon Bay)とアガナベイ(Agana Bay)です。よくホールドを指示される時はこの湾を指定されて出ないように旋回しています。

 

同じく空港近くの恋人岬(Two-Lovers-Point)、遊覧機がよく飛んでますがホールド地点としても指定されます。

 

転校組としては、最初だからなのか、なかなか上から見ると分からない所もあるんですよね~。

上から見るならそんなこと無いだろうと思いきや、スコールが近くにあるような時に雲低(シーリング)が低い時に雲下を飛んでいると、高度が上げられないので近くに来るまで分からなかったり。ロックォーリー(採石場)なんか手前によく似た空き地があって最初勘違いしました笑

なので頭でちゃんと覚えておかないと、いざという時に困るのです。

さてさて、今日はここまで。

 

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