10種雲形Part1 (今まで撮った写真付きでまとめてみました)
今日はこれまたご無沙汰ぶりの気象関係について投稿したいと思います。
ずばり、雲の形についてです。
雲は上昇流の増減や形、特徴などでWMO(世界気象機関)の国際雲図帳によって大まかに10種類の基本雲形に類別されています。
雲が発生する高度帯によって上層雲、中層雲、下層雲、加えて対流活動の影響で発生する対流雲と、4つの大きな種類に分けられて、さらに細かい種類の基本雲形10種類に分けられるのです。
10種雲形をさらに分けて、種、変種、副変種とまたまた特徴によって分けられていますが、今回は割愛いたします。ただしその細かいものの中には、航空機の運航に重大な影響をもたらす兆候をとらえる雲があるので重要なところだけのちほど紹介します。
10種はそれぞれに正式名称(ラテン語です)が決められていて、その略記号もつけられています。概略以下の通りですね。
1 上層雲(高度:5㎞~13㎞)
・巻雲(Cirrus)=(記号 CI )シーラスまたはシラス
・巻層雲(CirroStratus)=(記号 CS )シーロストラタス
・巻積雲(CirroCumulus)=(記号 CC )シーロキュムラス
2 中層雲(高度:2㎞~7㎞)
・高層雲(AltoStratus)=(記号 AS )アルトストラタス
・高積雲(AltoCumulus)=(記号 AC )アルトキュムラス
・乱層雲(NimboStratus)=(記号 NS )ニンボストラタス
3 下層雲(高度:~2㎞)
・層積雲(StratoCumulus)=(記号 SC )ストラトキュムラス
・層雲(Stratus)=(記号 ST )ストラタス
4 対流雲
・積雲(Cumulus) =(記号 CU) キュムラス
・積乱雲(CumuloNimbus)=(記号 CB) キュムロニンバス
それぞれに性質・特徴があって、どういう天気現象の時に発生するのかが分かっているので天気予報の時にもたまに紹介されています。
たとえばCSは低気圧の全面や温暖前線の前面に発生するので、これから天気が悪化することが予見できます。
また、CCは広がる時は次の日は雨とか。
ACが隙間なく広がってくる傾向の時は雨とか。
NSはそのまま雨雲の意味です。
ではそれぞれがどういった形をしているのか、手持ちの写真から10種雲形が映っているものを引っ張り出してみました。
ということで下記にご紹介です。
ではスタート。
1 上層雲(高度:5㎞~13㎞)
・巻雲(Cirrus)=(記号 CI )
・巻積雲(CirroCumulus)=(記号 CC )
・巻層雲(CirroStratus)=(記号 CS )
2 中層雲(高度:2㎞~7㎞)
・高層雲(AltoStratus)=(記号 AS )
・高積雲(AltoCumulus)=(記号 AC )
・乱層雲(NimboStratus)=(記号 NS )
3 下層雲(高度:~2㎞)
・層積雲(StratoCumulus)=(記号 SC )
・層雲(Stratus)=(記号 ST )
4 対流雲
・積雲(Cumulus) =(記号 CU)
・積乱雲(CumuloNimbus)=(記号 CB)
と、こんな感じになります。
それぞれの雲形だけという気象状態よりも、10種のうち何種類か混在して見えることのが多いですね。
例えばこちらの写真は下層雲、中層雲、高層雲のいずれかが交じっているような光景です。
仕分けている時に気づいたんですけど、巻積雲と高積雲て、撮影場所や距離によってはどっちかどっちか見分けがつかない場合があるみたいですね。
う~んこれは巻積雲かと思って、ふと記録していた航空祭当時のMETAR(定時空港気象観測報)のデータ見ると記録としてはAC(高積雲)とのこと。
さてさて、今日はここまで。
横田基地のフレンドシップフェスティバルで雨が降り出してからの上がり際に出てきた虹をハンガーの中から撮った写真を締めとしてのせてみます。
ほんとは航空祭とかで虹が出るような雨天気よりも、快晴の方が撮影には良いのですが、これはこれで何か得した気分でした笑
飛行機の写真ばかりとっていたので、まさか10種類全部撮れてたりしないかな~と探してはみましたが。
まさか本当に全部映っているとは思ってなくて、
何事にも挑戦しておくものなんだなと思いました。
ほとんどの写真が3,4年前と、ものによっては8年前の写真も入っているのです。
次回はそれぞれの10種雲形がどういう特徴を持っているのかについて、投稿したいと思います。