チェックライド 飛行訓練

今回のチェックライドについて(前日準備編)

先日受けたPrivate Pilot Check Rideについて、記憶がまだ新しいうちに書き留めたいと思います。

前回9月に渡航した際に少しお話した試験官なので、印象はあらかじめ分かっていたので、少し心の準備ができたのは良かったです。

オーラル試験についても、失敗したとはいえ、あのような雰囲気で進められるんだと分かっている分、落ち着いて答えるようにしていけば

大丈夫だろうと、こちらも最初のような不安よりは幾分ましに思えました。

前日はスクールの教官と同乗飛行訓練を行っていただき、ACS(Airman Certificate Standard)で指定された試験許容範囲を超えないように、しっかりと見て頂きました。

自分としてはいくつか逸脱したり、手順抜けがあったりと、今回もスクールチェックに受からないかもしれないとオフィスに戻る時に

重い気持ちでしたが、デブリーフィングが1通り終わったあと、いくつか改善点を指摘されたのちにCheck Ride Readyの状態にあるとのお言葉をいただいた瞬間一気に気持ちが晴れました。

高揚感というか、そんな感じの気持ちです。2時間20分近くマニューバーやホールドを繰り返したフライトだったので、疲労感もあったのですが

今までたくさん教えて頂いた教官から言われると、やる気が満ち溢れてきました。

試験前日は試験で提出するNavigation Log(NAVLOG=航法計算書)を、当日飛行する時間帯に有効なWinds Aloft Forecast(上層風予報)のデータを参照しながら、作成しなければなりません。またWeight & Balance Data Sheetも以前に聞いた試験官の体重をもとに、後席にはLife Raft(救命いかだ)やSmoke Signal(発煙筒)を搭載した状態で作成します。

また、何にもとづいてNAVLOGを作成したかを示さなければならないため、ホテルのロビー棟に移動してビジネスセンターでWinds Aloft Forecastをパソコンから印刷しつつ、帰りに手早く食事をして、急いで部屋へ戻りました。

パソコンを持ってきてなくても、レオパレスならこういう時便利です。

疲れていても、これが無ければ試験を受けられない上、オーラル試験に答えられません。眠い中まぶたを押し上げて、1つ1つ計算に間違いがないか精査しながら、作成していきました。

基本的に、当日のMETAR(定時飛行場実況気象通報式)の風データが無いと、離陸距離や着陸距離は最新の状態で計算できないので
その他の部分を埋めていきます。

Weight & Balance Data Sheet

・搭載重量(PIC=機長席、Passenger=搭乗者、Baggage=搭載物(Life Raft、Smoke Signal、Chorkなどなど))
・搭載燃料量(50ガロン)
・最大離陸重量
・着陸重量
・飛行予定時間
・予定使用燃料量(使用予定量に加えて余剰燃料30分を加えますが、FAAは1時間を推奨しています)
・燃料消費量計算

Navigation Log ※それぞれについてはこちらを参照

・チェックポイントの設定
・True Heading(真針路)
・Altitude(高度)
・WCA(Wind Correction Angle=上空の風の影響にともなう偏流補正角)
・Temp(外気温(予報値))
・TAS(True Air Speed=真対気速度)
・True Course(真航路)
・True Heading(真針路)
・Variation Angle(真北と磁北の誤差角修正)
・Magnetic Heading(磁針路)
・Deviation Angle(機体の鉄部分から影響を受ける誤差修正、機体に自差表が張ってあるので忘れずにメモが必要)
・Compass Heading(羅針路)
・Distance(距離)
・Distance Leg Estimate(1レグあたりの所要予定距離)
※1Leg=チェックポイントから次のポイントまでを1レグ
・Distance Rematin(1レグ終了時の目的地までの残距離)
・ETE(Estimate Time of Enroute=航路の予定飛行所要時間)
・GS(Ground Speed=対地速度)
・Usuable Fuel(使用可能燃料量)
・GPH(Gallon Per Hour=1時間あたりのガロン消費量、1レグごとに算出)
・Fuel Remain(1レグごとの残燃料)
・Top of Climb(巡航高度までの到達予想時間と距離と燃料消費量)
・Top of Descent(目的地へ向けての降下開始点までの到達予想時間と距離と燃料消費量)
※上空の風の影響により降下開始点は変動する
・Departure Airport Infomation
(ATIS Code、Wind、Visibility、Ceiling、Altimeter、Radio Frequency、Runway Number、)
・Distination Airport Infomation
・Total Time(総所要時間)
・Total Distance(総飛行距離)
・Total Use Fuel(総使用予定燃料量)
・Maximum Take Off Weight(最大離陸重量)
・Maximum Landing Weight(最大着陸重量)
・Maximum Take Off Distance(最大離陸距離)
・Maximum Landing Distance(最大着陸距離)
・Usuable Runway Distance(滑走路最大利用可能距離)

などなど

当日の天気実況が無いと空港の風などは書けませんので、それ以外の項目を航空図(VFR Sectional Chart)やPOH(Pilot Operating Handbook)のCruising Perdormance(巡航性能)やWeight(重量)などを参照しつつ、航法計算盤(E6B)や電卓を使用して計算していきます。

以前は慣れていなくて、作成に2時間程度かかっていましたが、今では1時間もあれば作れるようになりました。

試験当日はフライトスクールの方が朝早くからピックアップしてくださる予定ということで、試験前に必要な書類やIACRAの登録を確認する予定です。

これは割と夜の0時ぐらいには準備が出来ました。

大変だったのはチェックアウト準備。

チェックライド当日がチェックアウト&帰国日だったので、荷物詰めとチェックライドに合格した時のためにスプラッシュバケット用の着替えを用意したり、これに2時間ぐらいかかりました。

テキストを机一杯に広げていたので、トランクに上手く詰められずに大変でした。

次回はチェックライド当日編を投稿しようと思います。

さてさて、今日はここまで。

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