チェックライド、フライトチェック前にオーラル試験で落ちる
2017/06/26
今、グアムから自宅へ戻り荷開きをしておりました。
結果から言うと、一生懸命勉強や訓練していても、1か所ドツボにはまってあれよあれよと調べるのに時間がかかり、オーラル試験開始5門目で英語が理解できていないだろうということで落ちました。
答えは「We Can Fly」の一言で良かったそうですが、Over Thinkingと「We can Fly」の簡単の英語が言えないこと、時間がかかりすぎてフライトチェックをしていると試験官さんがハワイ行の便に乗れなくなる時間になってしまうため、Failとなりました。
最初に試験の概要と質問の仕方について説明された後、問題に入りました。
最初にNavigation LogとWeight & Balance Data Sheatを提出。
これには「GOOD」とお褒めを頂き、この瞬間に「お!もしかしたらいけるかもしれない!」
と、淡い希望を持ちました。そのあとすぐ絶望に陥るとは夢にも思わず。
次に
・プライベートパイロットが持っていなければいけない身分証明書は?
・メディカルの有効期限は?40歳を超えたら期限はどうなる?
・飛行機に備え付けておかなければいけない書類は?
ここまで順調にポンポン答えて言っていたのですが
・整備に関わるインスペクションには何がある?
Annual,VOR,100Hrs,AD,Tranceponder,ELT,Static systemです。
じゃあそれはどこに書いてある。
ということで、Mentenance Logの記載を探すのですが、正直耐空性を証明すればいいということで、最新のページだけ説明すればいいと思っていたの他もどこに書いてあるか教えてほしいとのこと。
それぞれのインスペクションがされた記録を探します。そしてあとで気づいたのですが、それぞれ付箋がはられて大きく文字で書いてあるのに、Logの中身ばかりを探すという体たらく。この時点で想定外のことに動揺していたのでしょう。
全部探すのに10分程度かかりました、すごくまずい時間の流れです。付箋ではってあるのに。。。。
次にその中でStaticのインスペクションは、もしその最新の証明がされた記録が書いてなかったとしたら、今日のフライトは飛べるか聞かれました。
そしてまたまたここで混乱の極み。
「えーと、StaticのCertifyが無いと、ATOMATOFFLAMESのSはStaticだから今日のようなDay VFR Flightは飛べないか」(!!!)
物凄い勘違いをここで始めます。
知ってる方はご存知でしょうが、このSはSeatBeltsのSを表しています。決してStaticではありません。
そんなことは百も承知、ノートにも書いてありますし自分でも覚えています。
なのに。
この大事な場面でSはStaticのSと思い込んでしまいました。
なので試験官の質問に「We can not fly」と答えました。
怪訝な顔をされます。本当に?と聞かれたので「We can not fly」と繰り返します。
何かまずいことを言ったかとさらに焦り、「Say again」をお願いしました。
しかし質問はこれが書かれてなかったら飛べるか?という質問で同じでしたのでまた飛べませんと答えました。
そしてまた怪訝な顔に。。。。うーんやばいやばい。開始数問であれだけどもOPEN BOOKの許可をもらおう。
FAAの試験では基本的にOPEN BOOK試験なので公認の書籍であれば持ち込みが出来ます。
AIMを開いて調べる許可をもらい、調べ始めます。ここでも時間がかかりました。普段ならインデックスを使ってすぐ見るのに
なぜか目次から調べ始めます。あとで思い出して、あの時の自分を後ろからグーで殴りつけてやりたいと思う程に。
この時点でもATOMATOFFLAMESの勘違いは継続していました。
あれよあれよと時間が過ぎて、試験官から終了を言い渡されて終わり。
おいおいおい、まじか。何やってんの自分。何この状況。何がいけないんだ。
そして、試験終了の宣告から5分後。
「ん?まてよ?ATOMATOFFLAMESのSってSeat Beltsじゃね?」
本当になんでそう思ったのか、あの時の自分に冷水をぶっかけてやりたい気分です。
落ち着けと。。。
なぜあの時混乱してしまったのか、今でも後悔してもしきれません。
ということで、英語の準備が出来て、試験の準備が出来たら呼んでね。と再試験に必要な60日間有効な結果書を渡されて、試験官さんはそのままハワイへ帰ってしまいました。
今まで学んできたことの大半がチェックもされずに終わってしまったわけです。
次回は8月、試験官さんにまたグアムへ来ていただくように調整をすることなりました。
教官と相談した結果、知識はあって答えることも出来るのに、勘違いでドツボにはまって混乱してしまったのが最大の失敗要因ということで
次回までに必死にオーラルの答え方と英語の勉強をしっかりやる。あと落ち着くこと。最悪分からないと言ってしまった方が良かったかもしれないということでした。8割方他があっていればオーラルは通るので。
そういえば、座学で下手に答えるよりも分からないといった方が無難と習ったような気がします。
現地のスタッフさんも英会話をしながらのオーラル試験対策に試験翌日というより今日から協力していただいています。
というかオフィスで日本語以外をしゃべったら罰金を支払い、貯まった罰金はスタッフさんの美味しい昼食へ充当されるという素敵なシステムまで始まりました。
さてさて、悔し涙と一緒に今日はここまで。
総飛行時間:82時間