第2回 PGUM FLT TRNG 2016.11.24
2016/12/12
今日はグアム飛行訓練第2回の3日目について投稿したいと思います。
2016.11.24 PGUM LOCAL NIGHT TRNG FLT
PGUM METAR(グアム空港 定時航空気象実況通報)
240654Z(24日協定世界時06時54分(グアム時間16時54分))
WIND(風向風速):080°09Kt
VISIBILITY(視程):10SM(Statute Mile)
CLR(Clear) ※雲なし
Temperature 31°/Dew Point 24°
Altimeter(高度計規正値) 2980
T03060239(気温30.6度、露点温度23.9度)
FLT TIME:01:06(NIGHT)
T/O:2回、L/D:2回
Night Take Off/Night Landings
Simulation Instrument Flight(模擬計器飛行)
今日も日本人教官は非常に忙しそう。今日は遊覧が無いので、オフィスに待機する訓練生の方々も多く、何人かの方とはじめてのご挨拶をさせて頂くことが出来ました。日本・香港・韓国とアジアの方々です。英語が通じるので訓練の進捗具合やいつまでいるのなど結構和気あいあいです。昨日と今日だけで6人も訓練生の方にお会いすることができたのが、前のフライトスクールでは誰一人会えなかったので何か新鮮でした。
とはいえこの日は13時にピックアップされて、4時間程待機していましたが、この日の日没時間である17時50分まであと40分ほどとなりました。そして教官は別の訓練生の方と飛行中。これは今日こそ本当に飛べなくなるかな?
と、思ったところで米国人教官のR教官が別の訓練生の方の訓練を終えて戻ってこられました。おや、このパターンはもしや
R教官「Taroki、Already?Flow?」(Taroki,もう?飛んだ?)
自分「Not yet」(まだっす)
R教官「Let's go,Come on!」(よし行くぞ、急げ!)
自分「Already Sunset time」(すでに日没ですが)
R教官「No Problem,You've night flight time,dont' you?」(問題ない、もう君は夜間飛行経験してるだろう)
自分「I see~」(なるほど~)
完全にDay Flight(昼間飛行)で準備していたので、夜間飛行に出ないだろうと勝手に思い込んでおりましたが、そういえばもう夜間2時間以上飛んでいるのだった笑
日没だろうが全然訓練できますわな、で、久しぶりの夜間飛行でまだ慣れていない米国人教官からのFlight Instructionかつ内容がSimulated Instrument Flight(模擬計器飛行)だとのことを歩きながらブリーフィングで伝えられ「え?!」と驚く訳です。
模擬計器飛行は訓練生がHood(フード)を被り、外部視界を遮断して計器盤だけが見える状態で操縦する飛行です。Hoodはようは外部視界を遮る帽子です。これにより雲の中に入ってしまったような視界ゼロの状態でも、計器だけを見て飛行機を飛ばすための訓練をすることを模擬しています。この間は外部の見張りは教官が行い、模擬中は教官から訓練生に針路、高度、速度、バンク角についてこのように飛ぶようにと指示があるので訓練生は計器だけを見て飛行機を指示通り操縦します。水平直線飛行から一定旋回、上昇、降下など指示は様々です。
前のスクールでは30分くらいしかしていない訳ですが、事前の打ち合わせしてないけど大丈夫かなあ?と思いましたがとりあえず飛行前点検をやって乗り込み、エンジンをかけてRun Up エリアまで移動します。夜の無線機や計器はこんな感じです。
Run Up エリアまで向かう途中、滑走路から1機上がっていきました。Anti-Collision Lightの赤い灯火が点滅しながら上がっていきます。ぎりぎり日没前とは言え、西の空はまだ明るさが残ります。
Run Up エリアに到着してEngine Run Upをしていると途端に日が暮れました。
用意が終わったのでタキシ―ウェイD(デルタ)から出ようとGroundにRequestすると
「Hold Short Taxi-Way D」(タキシーウェイDの手前で待機)
R教官に促されて左側の滑走路の方を見るとセスナ172が戻ってくるところです。Anti-Collision Lightの赤い灯りと右翼のPosition Lights(緑)が右側のランプへぬるぬる移動していきますが、機体はうっすら輪郭だけしか分かりません。さっき夕暮れ前に上がった機体のようなので多分この飛行時間の短さなら遊覧でしょう。
暗いな~Watsonvilleと違ってグアムは夜間でも小型機から大型機までトラフィックいるからやだな~とか思ってたり笑
そうこうしているうちに滑走路へLine UP、そして離陸しました。流石3000メートルの滑走路を擁する国際空港、長い滑走路灯の列が綺麗です。そしてまたウェアラブルカメラの時間表示がおかしなことになっている笑 夜の21時ならいざ知らず、この時は18時20分です。やっぱりGo Proとかにしなければだめなのだろうか。
滑走路から上がってUpwindを上昇し始めたばかりのところで
R教官「I have Airplane,Get a Hood」(操縦かわるからフード被って)
自分「OK,You have Airplane」(分かりました、操縦かわります)
えええええ!まだ上がったばっかりなんですけども!前の学校では昼間に、しかも訓練エリアに入ってからフードを被っていたので訓練エリアに着いたらつけるんだろうな~とか勝手に思っていたのですが、グアムは狭いから時間の有効活用なのかな?驚きつつフードを被ります。
R教官「Heading 180°,Altitude 2,300Ft,Airspeed 95Knots」(針路180°、高度2300フィート、速度95ノットに合わせて)
自分「Roger,Heading 180°, 2,300Ft, 95Knots Maintain.」(了解、針路180°、2300フィート、95ノットに合わせてメインテイン(維持)します)
R教官「Affirmative」(そうだ)
必ず復唱発声動作するようにしています。微妙なところはTrim Tabを使って合わせて戻すを繰り返したり、降下する時は必ずCarbureter Heat をHOTにするなど普段操縦している方法をゆっくり着実に実行します。
で、これを何回か繰り返して練習する訳ですが、これについては特段怒られることなく、むしろ褒められました。いいねと。
途中で
R教官「今ここはどのあたりだと思う?」
ふむ、さっきから結構南西の方に流れてきてたな。途中でStandard rate Turnやってたから多分南西7マイルぐらいかな?どうせ当たらないだろうから言ってしまおう。
自分「7mile South West of Agana?」(グアム空港の南西7マイルですか?)
R教官「本当にそう思うか、今はココス島の西側の海上だよ。フードを外して見てみな」
うおう!島内どころかはるか洋上まで出てしまっているではないか?しかもグアム空港へ向けてLong Approachを打っていらっしゃる笑
1回降りてからTouch & Go して最後にFull Stopです。途中タモン地区の灯りが綺麗でしたね~。
昨日、R教官と乗ったばかりだし、今日の英語は多少は分かるかなと思ったら無理でした。昨日と状況は変わりませんが課題は教えて頂きました。
・無線機の周波数をあわせる時は必ずスケルチ(SQ)を引いて、あっているか確認すること
・Taxing Check listのBrakes Testが強く踏みすぎ。もう少しSmoothに
・離陸前にLanding LightとStrobo Light入れるのを忘れないように
・もっとATCの無線をよく聞くこと、彼は君のRoot of Flight(飛行経路)を聞いていた⇒Groundにコンタクトした時、言い忘れたので聞かれていた
・Hold Short Dを言われたら、Dから出てくる機体がどっちへ曲がるか分からないので、そのままRun Up エリアで待つこと
・常にTaxing中はLightでCenter LineをScaningしてその中心線を進むこと、外れてはいけない
・滑走路手前でTake Off Clearanceをもらう時、ブレーキが壊れることを考慮してもっとRunway Holding lineから距離を取って止まること
・飛行前点検(Preflight Check)今日のは長すぎ、14分もかかってる
・Simulated Instrument FlightはGoodだった
本日の夜間飛行経験が、翌日まさかの夜間ファーストソロフライトに大いに役立ちました。夜間飛行時の地上目標の見え方とか。
次回は4日目について投稿するか、それか無線航法Part2について投稿したいと思います。