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Flight Computer(航法計算盤)Part7 -真高度の求め方-

今日は前回の投稿からご無沙汰でした航法計算盤Part7、真高度の求め方について投稿したいと思います。

ここで高度について、自分の理解の復習のためにおさらいをば。

高度とは何か?と言われると、色々な高度があるのが航空の世界です。

というより、5つの高度があります。

その1 真高度(True Altitude)

その2 絶対高度(Absoluto Altitude)

その3 計器高度(Indicated Altitude)

その4 気圧高度(Pressure Altitude)

その5 密度高度(Density Altitude)

そんなに作って何が楽しいのだとTEST PREPをはじめて読んだ時は毒づいたものです笑

それぞれ使用する用途が違うので5つも分かれております。主な使い道としては

【真高度】=航法用

【絶対高度】=電波高度計使って地面からの高度を知りたい用

【計器高度】=航空交通用

【気圧高度】=標準大気圧29.92インチの時の高度

【密度高度】=機体エンジン性能用

おおざっぱに言うとこんな感じですかね。

海面や地上からの高度がからむのが真高度と絶対高度。

気圧がからむのが計器高度と気圧高度。

エンジン性能がからむのが密度高度。と

 

それぞれの役割から5つに分かれていることが分かったわけです。補足をいれるならば気圧高度はこれ1つで真高度、真対気速度、はては密度高度の計算に必要です。さらにパフォーマンスチャート(機体の性能表)を見る時にも使います。マルチなプレーヤー的な存在です。

密度高度はと言えば、これは温度差の修正値を加えて高度を出しているので機体がその高度で出せる性能を知る目安になります。温度差の修正値って言ったって、どこを基準にした修正値なのさ!というセルフ突っ込みなのですが、これは標準大気の気温(15℃)を基準に誤差修正しています。

飛んでいるところの外気温と標準大気の気温(15℃)には差が出ているのですが、出た差の分だけ機体が出せるエンジン性能も増減します。何故かと言えば空気の密度が変わるから。飛行機は空気の波の流れに乗って飛ぶものです。空気の粒がたくさんあればよく乗れますし、空気の粒が少なければあんまりよく乗れません。翼やプロペラがつかむ空気もそのように影響を受けますが、その空気を吸って、燃料と混合させて燃焼させて動かすエンジンならなおさら空気密度の影響を受けます。

サーフィンする時に大きな波に乗ればサーファーは皆さんイヤッホーイ!な気分でたくさん乗れますが、小さな波ではホーイ!ぐらいの勢いでしょう。ちょっと何言ってるか分からなかったらごめんなさい。

その高度で出せるエンジン性能が分かるなら、是非とも知りたいところです。なのでその増減分を知るために密度高度を出します。ミクスチャーのセッティングにも関わってきますし。

 

話しがそれましたが、今回Flight Computerで出すのは真高度です。

という訳で、いつものように写真を用意しました。今回使うのは左側の赤い円で囲んだ小窓です。

計算の順序としては

① 計器高度を見る

② 計器高度を気圧高度に変換する

③ 外気温を見る

④ 小窓の気圧高度の線と外気温の線を合わせる

⑤ 合わせたら航法計算盤のインナースケールを見て、計器高度と同じ数字を見る

(対数表示なので、5000フィートなら「50」、10000フィートなら「10」)

⑥ その数字に対応したアウタースケールが真高度となります

文章だけでは分からない?

安心して下さい、今から図解します笑

その前に現状の前提条件がいりますね。適当に高度計規正のQNH値が29.38インチ、計器高度は6500フィートを指し、外気温度(OAT=Outside Air Tempurature)を6℃とします。

①は計器高度6500フィートですね。そして③は外気温度の6℃です。

では②の気圧高度への変換ですが

標準大気の29.92インチと29.38インチでは0.54インチの差があります。四捨五入して0.5インチにしてみまして、以前の投稿で「変化1インチあたり1000フィート、0.1インチあたり100フィート、0.01インチあたり10フィートの違いが出てきます。」と紹介しています。ので、今回は0.5インチなら500フィートの差がでます。

計器高度6500フィートに500フィートを足すのか、引くのかですが。高度が高くなれば気圧は低くなりますので、29.38インチは29.92インチより気圧が低くなっています。ので足します。

すると気圧高度は7000フィートになりました。

ここでこちらの図解となります。

④ 小窓の気圧高度の線と外気温の線を合わせる

 

⑤ 合わせたら航法計算盤のインナースケールを見て、計器高度と同じ数字を見る

(対数表示なので、5000フィートなら「50」、10000フィートなら「10」)

⑥ その数字に対応したアウタースケールが真高度となります

という訳で、この例題の真高度は6600フィートとあいなりました。

さてさて、今日はここまで。

次回の航法関係はNavigation Log(航法ログ)について、投稿しようと思います。

 

 

 

 

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