航空身体検査

2017年5月1日以降のFAA Medical Rule変更とBasicMedについて

今日はつい先日、2017年1月9日にFAAから発行されたAC68-1(Advisory Circular=通達みたいなものです)

Alternative Pilot Physical Examination and Education Requirements

について投稿したいと思います。FAAの航空身体検査制度の変更をアナウンスする内容ですね。

ACの概要はと言いますと。

「General Aviationで特定の条件の航空機に乗り、航空身体検査も3rdクラスの人たちは、今まで通りMedical Certificate使うかBasicMedという方式で飛ぶかを選べますよー、しかも2006年7月15日以降にMedical Certificateを取っていて、BasicMedの条件を満たしてMedical EducationのCertificationも持っていれば、更新年ごとに新しいFAA Medical Certificate取りに行かなくてもいいよー(つまりある程度手続きの簡略化)」

※あ、ただしSport Pilotは除くそうです。Light Aircraftの分類やバルーンやグライダーも。そこら辺はこちらのFAQで確認できます。

という通達です。10日に発行されてからACや関連紹介ページを読み漁っていましたが、読み進めるとU.S.Driversライセンスが必要と書いてあるので、「お?これは外国人のFAAライセンサーでU.SのDriver's License持ってない人は対象外かな?」とか思っていましたけど、ちょっと調査中です。

といっても、FAAのライセンサーでアメリカをよく飛ぶ方々にとっては朗報なのですかね。

もし情報をお持ちの方はコメント頂けたら嬉しいです笑

ひとつ思うのが、去年FAAのMedical Certificateを取るのに制度が変わって手間が増えた記事を紹介しましたが

この制度がアメリカでは結構不評のようです。

今度は簡略化の制度変更ということで

ここらへんで行政としてバランスを取ろうとしているのかな?と勝手に思ったりしています。

とりまBasicMedの条件に適合するのはなんぞや?というところと、航空身体検査を毎回取るのとはどう違うメリットがあるんですかねえ?というところですが

FAAのホームページ上だと適合する条件はこんな風に書いてあります。

※英訳は直接的な訳ですが、FAAの専門用語を日本の航空局の用語集で調べるとちゃんと正式に規定された用語が出てくる場合があり直訳と違う呼び方がある場合があります。また、呼び方が無い場合もあり、訳すのではなくそのまま「A National Driver Register」と読む場合もあります。なのでここでの訳はあくまで直訳として参考程度にご覧ください。その訳すら間違っている場合もあるので気を付けてください!

1 有効なDriver's Licenseを持っていること(これが多分U.S.Driver's Licenseのこと。国際運転免許はいいんかね?)

2 いついかなる時も2006年7月15日以降に取ったMedical Certificateを保持していること

3 最近Medical Certificateの証明取り消しや停止などが無いこと

4 24か月のCalender Months以内に、Medical Education Courseを受けていること

5 過去48か月以内に包括的な(というよりこの場合は広範囲なかな?)Medical Examinationを医師から受けていること

6 特定の症状においては医師の診断を受けている事(これは多分航空ではなく普通の症病歴における健康診断のことでFAQにはFmiliar with your complete health history would be a good choice(あなたの過去の診断履歴に精通している医師なら良い選択だね!)とあります)

7 特定の指定されたmental health(メンタルヘルス、まあ心の健康ですかね)、神経系(Neurological)、循環器系(Cardiovascular)の特別に発行された適正なMedical Certificateが適用されているときは(それらが)あること

8 A National Driver Registerが一致していること(これは国家運転者記録とでも訳すのですかね。要は今までに違反や事故にあった、起こしたなどの記録がデータベース化されている国の記録があるので、それが一致していることということのようです。例えるなら年金手帳の自動車版?ちょっと違うか)

9 小型機でかつ、高度(これは18000FT未満)、乗員数(これは5人まで)、速度内(250KT未満)で、そしてアメリカ合衆国内での飛行のみであること

10 報酬を受ける飛行、または雇用される飛行ではないこと(要は見返りやお金もらうんじゃないよということ)

 

ふむふむ、なるほど。

つまり運転免許持っていて、2006年7月15日以降にFAAのメディカル受かって持っていて、48か月以内に健康診断受けてて、9、と10を超えないパイロットであればいいということですな。

でもMedical Education Course受けてることって、どこで受ければいいのだろうと思っていると

[Have completed a medical education course described in FESSA within the past 24 calendar months]

※FESSA=FAA Extension, Safety, Security Act(FAAの拡張、安全、セキュリティ行動?うまい訳し方が分からん笑)

つまりFESSAにより決められているコースを受けてねというとかと。このMedical Education Courseはどうもオンラインで受験することが出来るみたいなので、どこかに行かなくてもよいというのなら、確かに最初の航空身体検査証明書と運転免許証さえあればBasic Medを維持できるということになりますね。

いずれにしてもまたまだ、調査中です。

よくある質問(Frequently Asked Questions)はこちらから確認できます。

さてさて、今日はここまで。

 

 

 

 

 

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